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まだ間に合う、琵琶湖ビエンナーレ

秋らしくなってきましたね。毎日晴天続きで、気分も食欲も上昇中のナミーです。 
 
今年は大小様々な芸術祭が開催されていて、芸術祭マニアとしては、大変嬉しい年です。 
ライフワークとなりつつある、瀬戸内国際芸術祭。 
こちらは、例年より海外アーティストの作品が少なかったのは残念ですが、来場者も少なかったので、ゆっくり鑑賞できました。
国際芸術祭と言うだけあって、コロナがなければ、海外から観に来る方もかなりいらっしゃるので。

その他にも「国際芸術祭あいち2022」、「Reborn-Art Festival」(宮城県)、「越後妻有 大地の芸術祭 2022」(新潟県)など、大規模な芸術祭が各地で開催されていましたが、結局どれも行けなかった…。
愛知なら、日帰りでも行けるんですが、せっかく行くならあれもこれも見たいと、欲張って計画を練っているうちに、会期終了ww 

遠いとハードルが上がるので、近場の滋賀県で開催中の、今年で10回目を迎える「琵琶湖ビエンナーレ」に行ってきました。 
近江八幡エリアと彦根エリアで開催されていますが、今回は近江八幡エリアだけに絞って鑑賞。 
残念ながらお天気が悪く、途中で全作品鑑賞を諦めそうになりましたが、「たねや&ラコリーナ」のスイーツ休憩も挟みつつ(近江八幡の定番です)、 なんとかコンプリート。
あっちこっち歩きまわって、1日2万歩超え~。芸術祭は体育会系イベントと言っても過言ではない…。
ボリューム満点の芸術祭をお楽しみ下さい。


雨が降り出す前に、遠くの作品を先に観に行っておこう!と、近江八幡駅からバスで40分、船で10分、琵琶湖に浮かぶ最大の島「沖島」に渡りました。
人口は約300人。結構住んでらっしゃるのね!
瀬戸内の過疎化が進む島を訪れた後なので、住民300人は多く感じます。

さて、沖島で一番注目していたのが、こちらの桟橋に佇む作品。

君平(くんぺい)氏の「プランクトン」
こんなご時世ですから、コロナウイルスかな?と思ったんですが、プランクトンでした。
作品の奥に広がる、比良山系と相まって、ロケーション最高~。

漁港前の公園には、芦澤竜一氏の「RUBOKU HUT」。ドーム型の憩いの場です。 

周りに馴染んでて、落ち着くなぁ~。流木ハットって作品名もピッタリ。

島内5箇所に点在する、石川雷太氏の「Fragment Project」

メッセージ性の高い(と言うか、メッセージが文字になってるから凡人にも分かる)アート。
「アートはコミュニケーションのためのツール」と書いてありました。

ここでついに雨が降ってきたので、5箇所ある石川氏のアートは、上の2作品だけ鑑賞して断念。

次は、建物の中のアート、中田ナオト氏の作品たち。

映像作品あり、立体作品ありで、バラエティーに富んだ数々。すごい発想力。どういうタイミングでこれらの作品を思いつくんだろう?

港にある廃船にも作品があります(豪雨っぷりまで映ってる…)

さて、どれが作品か分かりますか?

この丸くモフモフしてるのが、小西葵氏の作品。 
島内に250個ぐらい、このモフモフちゃんが居るそうですよ~。
源弥亭という建物中に、モフモフ作品がたくさん展示されていたんですが、なぜだか源弥亭だけ観るのを忘れて帰ってしまったんです。
雨で地図を広げるのも億劫で、見逃してしまった…。痛恨のミス。
6人で観に行ったのに、誰も気づかずに帰るなんて…。

というわけで、沖島は終了。
休憩も含め、約3時間。ただし、船待ちの時間が長かったので、最初に帰る船の時間を調べて、もっと効率よく回れば、2時間あれば十分かも。


では、作品多数の近江八幡市内に戻りまして。
雨が上がった間に、八幡山山頂に登り(ロープウェーで)、八幡山城跡(豊臣秀次が築いたお城跡)の観光もしつつ、TSURUGI氏の作品。

ガラスの後ろの木々とマッチしていて、より素敵な作品になっていました。木漏れ日がステキ。
QRコードを読み込むと、絵のイメージに合わせて作った音楽が聴ける仕組みになっています。

市内の展示は、豪商の旧家やヴォーリズ建築を会場としているので、建物自体も鑑賞対象です。
まずは、築180年ほどの「寺本邸」へ。
秋永邦洋氏の陶芸作品。

作品名が分からず…。
瀬戸内国際芸術祭の感覚で、作品名はwebサイトで調べようとメモらなかったんですが、サイトにはアーティスト名しか載ってない…。 
作品名は大事なのになぁ。作品名にハッとすることもあるのに…。もう一度、作品タイトルを観に行きたい気分。
 
庭には、浅野暢晴氏の「トリックスター」という名の生き物たちが点在。

いろんな形の子たちがいて、ジブリに出てきそうな造形でした。

こちらは、ジュリアン・シニョレ氏の「Instant(アンスタン)」

「雲が生と死を通過するその瞬間についての考察」だそうです。
意味はさっぱり解らないけれど、青と雲の空間に畳があるので、天国の茶室のよう。
生と死の間にこんな空間があると良いな(成仏できないことになるのかな?)

次は、近江商人:喜多七右衛門の町家「禧長」へ。
宇野裕美氏のテキスタイル作品。 

毒々しい蜘蛛の巣のようなのに、元からこういう部屋だったように馴染んでいるのが不思議。案外日本家屋に合うんです。
このクッションに座ってもOK。座って見上げると、自分が赤の一部になったようでした。
ちなみに、白バージョンもありましたが、私は「赤派」でした。

庭にあった、田中太賀志氏の「いのちのきのこ(雨宿り~天気雨~)喜多邸にて」 

一定時間毎に、傘の部分から雨が降るんです。
が、私が見てると降らない…。ちょっと目を離すと降る。の繰り返しで、結局雨が降ってるところは見れないまま帰りました…。
なかなか大掛かりな仕掛けのアートです。


給田麻那美氏の漆芸アート「人生いろいろ、ひよこもいろいろ」

琵琶湖ビエンナーレのプレイベントにも、給田さんの作品が展示されていたんですが、とっても可愛いんです。
まずひよこの造形が、ぽってりしてて、彩色されていなくてもなんか可愛い。
金だけの彩色ひよこもいれば、繊細な花模様のひよこもいて、1つほしい~~ってなりました。

江頭誠氏の、ロココ調ブランケット作品。

ごわごわブランケットの華やかな空間に、猫がいたり、昭和のゲームがあったり、違和感の塊で、楽しさが爆発した感じ。
和なのか洋なのか、いや、そんなことはどうでもいいや!
一緒に行ったHちゃんは、こんな部屋に住みたい~と何度も叫んでました(私は嫌)

ヴォーリズ建築の旧八幡郵便局には、じっくり見ないと気づかない作品がありました。
田中誠人氏の「見る」とはどういうことなのか?を問う作品。 

色の仕掛けによって、見える景色が異なります。
実は、iphoneが色補正してくれるから、見えなくて良いところまで見えてしまってるんですけどね…。
肉眼だと、もっとこの2つの対比が面白かったです。

醤油醸造元「平居家のもろみ倉」では、今回私が最も気に入った&美しいと思った作品、saiho + 林イグネル小百合氏の「"幻象の庭" - Imagery Garden 」がありました。

時間毎に色が変わるので、目が離せない。 
彼岸花の儚くも強いイメージとぴったりで、ひたすら見続けていました。 
誰もいなかったら、あと1時間は鑑賞できたなぁ…。

「西勝酒造旧工場内」にも、多数作品がありました。
赤松音呂氏のガラスアートは、中の水が渦を巻いているんです。

振動と流体を表現したものだそうで、ガラスの独特の造形と、竜巻のような渦が美しかったです。

環境問題を主題にしたアーティスト、米谷健+ジュリア氏。
珊瑚や貝殻(本物じゃないけど)で作った造形作品と、ハロウィン仕様のようなシャンデリア。

いろいろな作品を生み出すアーティストさんですね。全く別のアーティストが作ったのかと思ってました。

酒造タンクを利用した、市川平氏の作品。

暗いところで光ってるから、ウイルスが漏れ出しているような気分になって、怖かったです。

佐々木類氏の、蓄光ガラスで太陽光を保存した作品。

こちらは、深海に居るみたい。クラゲの仲間とか、こんな形をして住んでいそうじゃないですか?

商家「藤ya」では、亘章吾氏の、軟体木なのか?と思わせる、曲線が魅力のアート作品を展示。

全部バラバラにして、もう一度組み上げたくなる…。

お隣の材木商の「カネ吉別邸」では、西島雄志氏の鳳凰が浮かんでいました。

プレイベントでは、もっと広い空間に展示されていたので、鳳凰が自由自在に飛んでいる印象でしたが、今回は籠の鳥状態。
充分美しかったですが、プレイベントの展示の方が好きだったな~。

カネ吉別邸は、比較的難解アートが多かったです。
細井篤氏の作品。ん~これは何だろう??


田辺磨由子氏の、流木と石によるインスタレーション作品。アボリジニアートのよう。


「人間が生きることとは何か?」を問う、本郷芳哉氏の哲学的な作品。な、、、なるほど…。


旧伴家住宅は、近江八幡の織物業にちなんだ作品がありました。
染織・服飾作家の、岩﨑萌森氏の作品。畳が服飾に進化していくようで、展示の仕方がステキでした。


スロべニアの作家、エヴァ・ぺトリッチ氏。
繊細で美しい織物部分は愛を、真ん中の光るドームは私たちの生命(心臓)。ただ単に美しいだけじゃない力強い作品です。


こちらで最後の作品。幸村邸の床に広がる、華やかな作品。河合晋平氏の「ポリプレプ」

ポリプレプは、絵の具を透明プラ板で挟み込んで生まれた作品。
絵の具と透明プラ板だけで、こんなに奥行きのある作品ができるの?とビックリしました。
やっぱり、アーティストはすごい!!

あ~楽しかった。脳のいろんなところが刺激されました。
帰りはまたも大雨で、折りたたみ傘だけではずぶ濡れになり、全身疲労。
全員無言で帰りましたとさ。


まだまだ身近な芸術祭が残っているので、時間があれば、また参加したいと思います!


さて、今回、琵琶湖ビエンナーレのサイトに、作品名が記載されていなくて(作品の写真も過去のものしか無いので、意図的にでしょうが)、
後から作品チェックをしたかった者としては、非常に残念でした。
かと言って、何でも公開するのが良いとは限らない。
皆さんのwebサイトは、意図した情報が公開できていますか?
期間限定の公開が必要なのに、更新できない。ということはありませんか?
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