株式会社グローバルゲート公式ブログ
こんにちは、株式会社グローバルゲート制作部のモーリーです。
お正月気分も気がつけばあっという間に終わり、もう2月となりました。
先日は今冬最強の寒波到来で当社がある大阪でも薄っすらと雪が積もったり路面が凍結したりと大変でしたが、2月一週目は少し暖かくなりそうです。
寒暖差が大きく体調を崩しやすい時候ですのでご自愛ください。
さて、当社ではホームページの制作をご依頼いただいた際、写真撮影の為にプロのフォトグラファーをご紹介することがあります。
(当社が懇意にしているフォトグラファーをご紹介させていただいています)
もちろん撮影代が発生しますので「自分で写真を撮ればスケジュールも合わせやすいし安上がりじゃないか」と考えるのはもっともなことです。最近のスマートフォンはきれいな写真が撮れるようになりましたし、ミラーレス一眼もレンズとセットで20万ほどで買えますから、長期的に見れば写真が必要になった際に都度プロに依頼するよりも安上がりで済む可能性も高いでしょう。
しかし、私はカメラが趣味でカメラやまぁまぁ高いレンズを所有していますが、それでも「商用の写真はプロに撮影をお願いしよう」と考えます。
カメラの腕に少々自信がある程度では仕事としての撮影は敷居が高いと考えています。
カメラを持っていない場合、まずはカメラやレンズを揃える必要があります。
比較的安価なものを選んだとして、どれぐらいのコストがかかるのか試算してみました。
レンズについては商品から人物など幅広く使えるズームレンズ一本を選びました。
カメラ本体
SONY α7 II
10年近く前に発売された古い機種ながらもフルサイズセンサーと5軸手ブレ補正を搭載し、実売価格10万円前後のコスパのいい一品です。
¥99,800 価格.com最安値より
レンズ
SEL2470Z
24mmから70mmは野生動物や風景以外の被写体なら大抵カバーできる範囲です。
¥103,278 価格.com最安値より
最低限必要なカメラとレンズだけでおよそ20万円の初期費用を考えないといけません。
もっとも、α7IIとSEL2470Zの組み合わせはカメラの入門機として考えると高コスパかつ上達してからも十分使えるスペックで、万人にお勧めしたい組み合わせです。
商品や料理などを撮る場合、カメラとレンズに加えてライトや背景用の紙や布などが必要です。
撮影ライトセット
商品撮影にはストロボよりも常時点灯できるLEDランプが向いています。近年は中国製のスタンド、リモコン、ディフューザー(光を拡散させて影が強く出ないようにする覆い)などのセットが安く手に入るようになりました。
¥12,299 Amazonより
背景
以下の商品はポリ塩化ビニル(PVC)製で、汚れや水分に強くシワが入りません。ほかには紙、布製がありそれぞれ一長一短があります。
背景紙はA3までのサイズなら比較的安価ですが、それ以上になると急に値段が高くなります。
¥9,800 Amazonより
人物の撮影は被写体のサイズが大きくなることで強い光源が必要となります。よってストロボとレフ板はあったほうがいいでしょう。
背景を使用する場合は人物の背丈以上の大きなサイズの背景紙が必要となりますが、壁で代用する場合や屋外での撮影の場合は不要です。
ストロボ
ワイヤレス対応(カメラから離れたところにストロボを置いて発光できる機能)で複数台のストロボを制御できるものがいいでしょう。
ストロボの光は被写体に直接当てるだけでなく、壁や天井にバウンスさせたり背面の壁に向けて影が出ないようにしたり、という使い方をします。
¥16,100 Amazonより
現在の写真はデジタルデータのため、緻密にやる場合は現像という作業が必要です。
これはRAWデータというカメラ専用のデジタルデータをJPEGなど一般的に見ることとができるデータに変換する作業で、その際に彩度やホワイトバランスなどの調整を行います。フィルムの現像をデジタルで行うようなものです。
代表的なソフトウェアはAdobe LightroomとPhotoshopですが、近年はサブスクリプションを嫌い買い切り型のソフトウェアを選ぶユーザーも増えつつあります。
Adobe フォトプラン 2,178円/月
Adobeフォトプランは現像用ソフトのLightroomとPhotoshopが使用できるプランです。
Lightroomは写真の現像作業だけでなく、撮りためた写真の管理も行えます。
Affinity Photo 10,800円
Affinity PhotoはLightroomと同じく現像用ソフトウェアです。
買い切りで10,800円と比較的安価で、LightroomにPhotoshopを加えたような機能の幅広さで近年ユーザーが増えつつあります。
このように機材を揃えるだけでもそれなりのコストがかかります。
機材のコストは長く使えば償却できますので初期費用と考えられますが、機材を揃えただけでいい写真を撮ることはできません。
もちろんカメラの使い方、写真の撮り方を習得する必要があります。
株式会社グローバルゲートではホームページ制作をご依頼いただいた際、あわせて当社開発のCMS「WebChanger」をご提供しています。
自由度の高さと操作感にこだわったCMSですのでぜひご検討ください。
スマートフォンのカメラも同様ですが、とりあえずシャッターを押せば写真は撮れます。しかし環境や被写体を考慮していい写真を撮るためにはカメラの操作方法と知識が必要です。
シャッターを押すだけで写真が撮れる写ルンですのようなカメラのことを○○○○○カメラと呼称した時代もありましたが、現代では使ってはいけません。
デジタルカメラはフィルムカメラほどの知識は必要ありませんが、それでもカメラの基本的な知識は知っておかないといけません。
絞りとは何か?
シャッタースピードとは?
ISOとは?
ホワイトバランスとは?
画角とは?
上記のようなことは基礎知識として覚えておき、撮影時に適切な設定をできるようにならないといけないでしょう。
カメラ本体にはたくさんのダイヤルとボタンがあります。
ダイヤルでシャッタースピードや絞り、ISOを変えたりボタンでフォーカスや露出を固定したりという使い方をしますが、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラをしか使った経験がないと面食らってしまうかもしれません。
これはペンタックスの一眼レフカメラの背面ですが、見ての通りボタンだらけです。
ミラーレス一眼レフカメラの場合、機種によっては背面液晶をタッチして操作することもできますが、手元を見ずに操作する場合はダイヤルうやボタンのほうが便利です。
SONYのα7IIの取扱説明書は291ページあります…もちろん全部読む必要はありませんが、ある程度目を通しておいたほうがいいでしょう。
スマートフォンで写真を撮ってもインスタグラムやツイッターで流れてくるようなきれいな写真が撮れない、見た目そのまま撮ることも難しかった、という経験をしたことがあるのではないでしょうか。
これは高級なカメラを使ったとしても同様で、前述のような機材(特に光源の影響が大きい)や撮影者の技術によって写真の出来が左右されます。
ピント合わせもデジタルカメラの場合はほとんどの場合はオートフォーカスが使えますが、それでも意図しない部分にピントが合ってしまうということはよくあります。
次の写真はF1.8のレンズで絞り開放(つまりF1.8で)で撮ったものですが、F値の小さいレンズで絞りを開いて撮影するとピントがあっていないところは大きくボケます。それがスマートフォンでは撮れない一眼レフらしい写真とも言えますが、わずかなピント位置のずれで重要な部分がボケるということが起きます。
商品撮影の場合、オートフォーカスに頼らず手動でピントを合わせるマニュアルフォーカスを使う必要がある場面も多いです。
また、撮影時のカメラの角度によって被写体のかたちが変わって見えてしまうことがあります。
人物の場合は顕著で、足が短くスタイルが悪く見えてしまうので注意しないといけません。
人間を撮影した作例を用意できればよかったのですが、モデルを手配できなかったので泉こなたさんでご容赦ください
上から見下ろすように撮影した場合、顔が大きく足が短く見えてしまいます。
下から見上げて撮影すると足は長く見えますが、顔が残念なことになりかねないので注意が必要です。
ちなみに角度によるスタイルの良し悪しを存分に活かしているのがかつみ♥さゆりのさゆりさんです。
人物撮影の場合は相手とのコミュニケーション力も必要となります。
たとえば次の動画は子供の撮影で有名なスタジオアリスの撮影風景ですが、カメラマンさんとモデルの子供さんとのやり取りに注目してみてください。
できる気がしねぇ…。
デジタル写真は撮影できたらそのまま使える、というものではありません。
色味の調整、明るさやコントラストの調整、場合によっては歪みを調整するような加工も必要です。
さらには写真素材を切り抜いたり合成したりといった作業を行う場合もあります。
たとえば次の写真は春の奈良で撮影した鹿の写真の現像前後の比較ですが、色味の調整だけでも印象がまったく異なることがよく分かると思います。
(現像前の写真が下手すぎたとも言える…)
一言でまとめると「写真撮影は大変で難しいからプロに任せるほうがいいですよ」ということになります。
趣味としてならカメラは楽しいものですが、仕事となると大変です。
ホームページ制作を依頼する際は頭の片隅に留めておいていただければと思います。
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当サイトのデザインと管理も担当しています。
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ノーさん
制作部ディレクター。
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カン
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