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東大寺へようこそ

こんにちは。ナミーです。

桜、咲きましたね。

聖火ランナーも、走り出しましたね。

まだまだ先が見えない世の中ですが、前を向いて一歩ずつ。

 

 

今回は、春の陽気に誘われて「マイクロツーリズム」

奈良県が世界に誇る、あの場所に行ってきました。

 

「東大寺」

 

そうです、奈良と言えば大仏様であり、奈良県小学生の遠足の定番です。

でも私、東大寺参りは、楽しくなかったんですよね。

だって、あの巨大な大仏様でしょ。笑ってない仏像に怖さを感じたし、本気で祈りたいことなんてなかったし。

「シルバニアファミリーのリスのお母さんがほしい」とか、煩悩丸出しなお願い事ぐらいしかしてなかったように思います。

大仏様をサンタさん扱いしてる、浅はかな子供でした。

 

おまけに、鹿の糞だらけの奈良公園に、ピクニックシートを広げてお弁当を食べると、必ず鹿がやってきて、誰かのお弁当が犠牲になる…。

私は4年生の時に被害にあいました。

近づいてきた鹿にびっくりしてお弁当箱をひっくり返し、そのまま鹿の餌にww

 

そんなわけで、あまり良い印象のなかった奈良公園一体なんですが、

彫刻好きから派生して仏像好きになり、バンビちゃんが可愛すぎて、鹿せんべい購入者番付上位をキープ?!し、

県外の友達を案内するうち、すっかり奈良公園愛好家になりました。

中でもやっぱり東大寺。ここは凄いです。

「東大寺って、大仏のとこでしょ?」

って、そんな簡単な一言で流さないで下さいよ。めちゃくちゃ奥が深いんですから。

 

多分、東大寺全体のうち、大仏様の螺髪(頭のぐりぐり)1つ分ぐらいしか理解できてないですが、

それでも語れることはいっぱいあります。

今回は、マニアック目線での東大寺を、ピックアップしてご案内致します。

 

 

参道を進むと、最初に見えてくるのが「南大門」です。

鎌倉時代に再建された門で、1200年ぐらい前のもの。

この門だけ見て帰っても価値があるぐらい、迫力が凄い。

一見2階建てのようで、実は1階建て。吹き抜け構造です。

 

で、この門には言わずと知れた「金剛力士像(阿吽像)」がいらっしゃいます。

ですが、門の正面から見ると、像は見えない。

(上の写真でも、提灯が正面にあって、阿吽像は見えませんよね)

金剛力士像は門番ですから、普通は門の正面に立ってらっしゃるので見えるはずなんです。

なのに南大門では、門の中に向かい合った形で立ってるんです。

なぜ?

風雨を計算してるのでは?と思われます。

詳しくはわからないですが、風の当たりにくい門の内側にいらっしゃることで、像が傷まないように配慮した可能性が高いです。

おかげで、1200年前の姿で、今も東大寺を守っておられます。

ちなみに、この阿吽像は、天才仏師「運慶快慶」が、たった69日で造り上げたと言われています。

どんだけ天才?

しかも、下から見上げることを想定して、頭を大きく作ったり(遠近法が理解されていた)、

おへその位置を下にずらし、乳首の位置をそれぞれ脇側に寄せて胸板を大きく見せ、力強さを演出したり。

本当に、どんだけ~~~!な技術なのです。

 

南大門をくぐり、左手に東大寺ミュージアム(ここもスルーしないでぜひ入って欲しい)、

少し進み、右手に鏡池があります。

この池に反射する東大寺の屋根が美しくて、パンフレットでよく見かけますよね(↓反射してないけど)

殆どのお寺に、人工池があります。

理由は大体わかりますよね。火事になった時の消火用として使います。

でも、これだけでは、正解ではありません。

火事になった時に、直接この池に仏像を投げ入れるんです。

この池の水の量ぐらいで、建物全体を消火できないので、荒療治的に仏像を投げ込むらしいです。

大仏様は池まで運べませんが、鋳物ですから。

それとも、歩いて逃げてもらいましょうか。。。

 

こちらは、大仏殿の正面にある「中門」です。

南大門のようにくぐれないのでスルーされがちですが、こちらにも門番である「兜跋毘沙門天」と「持国天」がいらっしゃいます。

(※年に数回、中門をくぐれる日があります)

注目すべきは、向かって右側にいらっしゃる兜跋毘沙門天。

色も残っていて、甲冑の模様が美しい。

なんですが、ポイントはソコではない。

足元に注目。

え?誰???

チアリーダーのように、肩と手で兜跋毘沙門天を支えてる!

通常、天部のメンバーは、邪鬼を足で踏みつけているのですが、兜跋毘沙門天の足元の邪鬼は、踏まれもせずただ居るだけ。

そして、この土台になっている方は、大地の神様=地天女。

兜跋毘沙門天とは、毘沙門天の中でも、地天女に支えられ二邪鬼を従える、珍しい仏なのです。

しかし地天女様、、、この「無」の表情からして…、イヤイヤやらされてませんか、大丈夫??

 

では、メインの大仏殿に入りましょう。

こちらは、江戸時代に再建され、最初の大仏殿に比べると、これでも随分小さくなっています。

(昔はもっと横長だった)

桜が綺麗ですね~。

 

正面真ん中の唐破風屋根部分は、江戸になってできたもの。

この時代は忠実に再現するより、アレンジしたがる傾向にあったのかも…。

(法隆寺も、江戸時代に余計な龍や紋をくっつけて、創建当時の姿を失っています)

 

ちなみに、唐破風屋根の横幅と参道の横幅は同じなんですよ。

参道の方がずっと広く見えますけどね。

 

さぁ、いよいよ、大仏様=毘盧舎那仏です。

大きい。何度見ても、荘厳さと存在感に圧倒されます。

 

日本人にはあまり馴染みがないですが、東大寺は「華厳宗」の大本山です。

華厳経における中心的存在=毘盧舎那仏は、

「ゴータマ・シッダールタを超えた宇宙仏(法身仏)」だそうです。

宇宙とか出てきたら、もう理解不能です。。。

でも、何か凄いらしいことはわかる…。

 

この大仏殿の中にも、不思議なものがありまして。

大仏様の前に蓮の活けられた花瓶(華瓶)があり、その瓶に蝶がとまっています。

これ、よく見るとおかしくないですか?

蝶の足が8本あるんです。

蝶は6本足でしょ?2本おまけしたの??まさか単なる間違いってことは無いでしょうし。

はっきりした説は見つからないらしいのですが、

「縁起物→末広がりの8」とか、平家の家紋の蝶が8本っぽく見えるのを真似たとか、言われているそうですが、

個人的には、何かどちらもピンとこないな…。

 

大仏殿の中にも、四方位の守護神:四天王がいらっしゃいますよ。

西方を護る廣目天

北方を護る多聞天

東方を護る持国天(左)に、南方を護る増長天(右)

え~?首だけ!!

何ですか、この扱いは。廣目天・多聞天より、持国天・増長天は、身分が低いの?

どうやら、江戸時代に再建された時に、お金がなくなって完成できなかったようです。

それにしても、、、さらし首のようで、見てて辛い…。

今からでも、胴体造れないのかしら?

 

参道から大仏殿だけで、このボリューム。

大仏殿は、東大寺の中の一部で、二月堂や三月堂、戒壇院など、まだまだ見所はいっぱいあるので、

あと3回ぐらい東大寺シリーズが書けそうですが、今回はこれにて。

 

 

さて、ホームページの世界も、知れば知るほど奥深いですが、

まずは簡単に更新をすることから始めてみませんか?

webchangerを、ぜひよろしくお願い致します。

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